研究主題
生涯にわたり学び続ける姿を目指して
~夢中になって遊びこむ経験を通して 学びに向かう力を育む~
本園が目指す子どもの姿とは?
「変化が急速で予測が困難な時代」
また、「人生100年時代」と言われる
これからの時代を生き抜くためには…?
*課題解決のために主体的に取り組む姿勢
*常識にとらわれずに考え、判断し、
周りの人と協働しながら行動する力
*新たなものを創り出す力
*自ら問いをもつ力
このような力が求められていると考えた。
<本園の幼児の実態>
<本園の幼児の課題>
〇自ら興味や関心をもって、関わろうとする
〇自ら問いをもち、考えたり判断したりする
〇失敗を恐れずに、前向きに挑戦する
〇諦めずにやり遂げようとする
〇自分の思いを十分出そうとする
〇友達と目的を実現するために、考えを出し合ったり、協力したりする
自ら「学ぼう」「学びたい」という思いをもって
生涯にわたり学び続ける姿を目指そう!
“生涯にわたり学び続ける”ためには、資質・能力の中の一つである「学びに向かう力」が特に重要であると考え、幼児期に育みたい「学びに向かう力」とは、どのような力なのか、より具体的に捉えたいと考えました。
中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」 (2018)の資料より
遊びを通して「学びに向かう力」をどのように育むかということにも着目し、
主題を「生涯にわたり学び続ける姿を目指して」、副主題を「夢中になって遊びこむ経験を通して 学びに向かう力を育む」と設定しました。
本研究で目指す幼児の姿を明確にし、設定しました。
【目指す幼児像】
様々なものや人、出来事に心を動かし、主体的に関わる中で、目的や課題解決に向けて、やり抜こうとする幼児
九段幼稚園が育みたい「学びに向かう力」とは?
先行研究を参考に、また、日々の保育の中で具体的な場面を取り上げながら、
育みたい「学びに向かう力」の理解を職員間で共通にし、3つに整理しました。
3つの力を育むことにつながると意識して、日々の保育を意図的に行うことが重要と考えます。
自己発揮する力や自己調整する力は、「学びに向かう力」のどの力にも関係している大切な力として取り上げています。
「学びに向かう力」はどのような経験を通して育まれるのか?
本園では、幼児自身がもつ「学びに向かう力」は夢中になって
遊びこむことで発揮されるのではないか、また、教師の援助や環境
構成の工夫をすることで育まれていくのではないかと考えました。そのためには夢中になって遊ぶ姿を見取り、必要な援助や環境を考え、保育を行わなければなりません。これまでは幼児の姿から次の手だてを考える時、それぞれの教師が感覚で幼児の姿を見取ってきました。そこで、夢中になって遊ぶ姿をキーワードで示し、幼児の姿を見取るヒントになるようにしました。
ここまでに示した研究の構想を、図にまとめました。
九段幼稚園の考える夢中になって遊びこむ姿とは?
夢中になって遊びこむ姿にも捉えの違いがあったことから、具体的な姿を出し合い、本園の考える”夢中になって遊びこむ姿”を学年ごとにまとめました。
令和4年度 実践事例とまとめ
夢中になって遊び込む姿を実践事例として取り上げ、分析する中で、幼児が夢中になって遊びこむための環境の構成や教師の援助が見えてきました。一部を抜粋し、ご紹介します。
環境の構成
など
教師の援助
など
詳しい環境の構成や教師の援助、さらに、事例の考察から分かったことについては以下の”事例のまとめ”をご覧ください。
成果
課題